更新日付:2024年11月29日

再発進行がんにおけるがんリハについて

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  • このトピックには10件の返信、4人の参加者があり、最後に2500201により4ヶ月、 1週前に更新されました。
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  • #1500
    2500201
    参加者

    化学療法に従事している看護師です。
    一般的に化学療法や放射線療法中の患者に対する運動療法は、がんリハガイドラインで強く勧められていますが、再発進行がんの高齢患者さんに対しても積極的にされてますでしょうか?
    化学療法が後方ラインに差し掛かってから始めるケースがあり、もっと早期からやらなければならないのでしょうが、いつからがいいのか四苦八苦してます。
    ご意見をお聞かせください。

    #1503
    0080400
    参加者

    質問者さま
    作業療法士です。ガイドラインに関する回答は、それに長けた人におまかせして、臨床的なコメントとしてのお答えで失礼します。

    運動の仕方(強度や頻度、栄養摂取とのバランス)にもよりますが、
    運動することが病態を悪化させるような状況でない限り、
    運動すること自体に害はないため、行うことが推奨されます。

    運動は、普段日課として取り組んでいない人にとっては、
    高齢のがん患者以外(若年~壮年者で、がんやその他の疾患に罹患していない人)にとっても「なかなか取り組み始めることが難しいもの」であると思います。
    いつからやるか、については、
    できそうなタイミングから、できそうな内容から少しずつでも、できるだけ早めに取り組みをスタートさせることが望ましいと思います。

    リハビリは、医療現場ではADLが障害されるような状態になってからの介入になってしまうことが多く、予防的な働きかけが難しいというのが現状です。
    化学療法室などで普段関わっておられる看護師や医師が、運動しているか、もしくは、活動しているかを患者さんに声掛けいただいて、
    無理のない範囲で廃用予防を働きかけていただくことが重要であるように感じています。
    ※ 活動(座位や臥位以外)でも、座りっぱなし、寝っぱなしよりは筋肉や心肺機能を使うので

    よろしくお願いいたします

    #1504
    2500201
    参加者

    ありがとうございました!
    参考にさせていただきます。

    #1507
    0010100
    参加者

    腫瘍内科医です。
    科学的な話ではなくて恐縮ですが、最近、廃用予防のためにPTを依頼するとマンパワーの問題で断られることが多くなりました。
    人的資源は限られているというのも正しいと思いますが、ちょっと残念に思うこともあります。

    #1509
    2500201
    参加者

    ありがとうございます!
    全く同感です。私も残念に感じます。
    マンパワー不足で断られたり、タイムリーなリハ開始が出来なかったりします。
    リハだけでなく、色々な介入を断られることが増えてきました。
    すごく理由はわかるんですけど、もどかしく感じてます。

    #1512
    0090400
    参加者

    ・高齢者がん診療ガイドライン 2022年版において、がん薬物療法中の高齢がん患者に対するリハビリテーション(運動療法を含む)を行うことが提案されています。
    ・しかしながら、老年医学領域におけるフレイル概念と同様に、高齢がん患者でも、可逆性がある早期の段階であれば生活機能の改善や予防を期待できますが、介護状態に陥ってしまうとなかなか改善が難しい状況になります。
    ・上記を踏まえると、理想的には、高齢がん患者に対しては、生活機能の状態に関係なく、診断時から可能な限り早期に予防的な運動療法を開始し、身体活動性を維持するように働きかけを行った方がよろしいと思われます。歩く際にふらつく、両手なしで起立できないなどの身体脆弱性や骨転移などのリスクがなければ、どの職種でも運動指導は可能かと思われますので、スクワットや立位両脚での踵上げ、ウォーキング(10分程度から開始し、一日20-30分を目標に)などを指導していただくのがよろしいかと思います。最新のWHOの身体活動ガイドラインやACSMのがんサバイバー向けの身体活動ガイドラインでは150分/週 中等度以上の身体活動が推奨されており、上記程度の運動を指導していただければ、概ね基準を満たす程度になるかと思われます。
    ・国際的に具体的な運動内容についてのコンセンサスはないのですが、現在この課題に対して、日本がんサポーティブケア学会(JASCC)のExercise Oncology WGが、「高齢者を対象としたExercise Oncology の普及・啓発事業」というプロジェクトにて適切な運動処方を作成している最中ですので、乞うご期待です。
    ・一方で、歩く際にふらつく、両手なしで起立できないなどの身体脆弱性がある場合や、骨転移や血球減少などのリスクがある場合は、速やかにリハビリテーション科に依頼を頂くのが理想的です(マンパワーの問題もありますが・・・)。

    #1513
    0090400
    参加者

    上記の回答について、引用部分は全てURLを添付していたのですが、エラーでお示しできませんでした。申し訳ありません。

    #1514
    2500201
    参加者

    ありがとうございます。
    まずは日常的に運動をやってもらうことを指導し続けていこうと思います。
    入院がん患者で身体的脆弱性があってもがん治療による副作用なんだろうと判断されてしまい、リハ介入依頼もなく、瞬く間に自立歩行が難しくなり、PS低下で化学療法適応外になってしまうことがしばしばあります。
    まずは、がんリハの存在から多職種に知ってもらう必要があるんだなと日々感じております。

    #1515
    0090400
    参加者

    URL添付できるように仕様が変わりましたので、下記に添付いたします。
    ・高齢者がん診療ガイドライン 2022年版(https://minds.jcqhc.or.jp/summary/c00755/)
    ・老年医学領域におけるフレイル概念(https://www.ncgg.go.jp/ri/advice/40.html)
    ・WHOの身体活動ガイドライン(http://jaee.umin.jp/doc/WHO2020JPN.pdf)
    ・ACSMのがんサバイバー向けの身体活動ガイドライン(https://journals.lww.com/acsm-msse/fulltext/2010/07000/american_college_of_sports_medicine_roundtable_on.23.aspx)
    ・日本がんサポーティブケア学会(JASCC)のExercise Oncology WG「高齢者を対象としたExercise Oncology の普及・啓発事業」(chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/http://jascc.jp/wp/wp-content/uploads/2023/10/728a5848d29f32928bfc45741a4971ec.pdf)

    #1516
    2500201
    参加者

    ありがとうございます!
    院内の多職種ミーティングの際に、少しずつ紹介していきたいと思います。

    #1517
    2500201
    参加者

    あとは地域の医療従事者にも共有していこうと思います。
    外来化学療法患者の場合、訪問リハを使っている場合が結構あるので、共有させていただきます!
    ちなみに私の病院のエリアはフリーランスの理学療法士さんが多く、やる気に満ちていらっしゃるので、楽しみです。

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