私は理学療法士です。高齢者機能評価のADL(Activities of Daily Living)ドメインに関しては、個人的には、研究目的であればFIM(Functional Independence Measure)が良いかと思います。リハビリテーション医学の専門家たちによる国際的なコンセンサスのもと作成された指標ですし、適切なプロセスで翻訳された日本語版そしてマニュアルまであります。信頼性や妥当性も確認されています。ですが、FIMは項目数が多く、評価方法も慣れないと大変ですので、多忙な日常診療でいきなり導入するのは難しいかもしれません。臨床目的であれば、例えばざっくりとした自立してるかどうか?を評価したい場合は、Katz index(日本語版はありませんが・・・)やOlder Americans Resources and Services (OARS) ADL(こちらは日本語版があります)などがよろしいのでしょうか。すこしでもお役に立てれば幸いです。