○●○●━━━━━━━━━━━━━━━━
1.日本老年腫瘍『学会』が発足します!
━━━━━━━━━━━━━━━━○●○●
近日中に一般社団法人 日本老年腫瘍『学会』が発足する予定です。
より活発な活動を皆さまと一緒にしていくために、学会化することになりました。
詳細は後日お伝えいたしますが、こんなことをやってみたい、こんなことを知りたいなど、
ご意見がありましたら、お気軽に研究会の下記メールアドレスにご連絡いただければと思います。
日本老年腫瘍研究会(JGOS) jgos-support@jgos.jp
○●○●━━━━━━━━━━━━━━━━
2. 【会員限定】第5回 日本老年腫瘍研究会 勉強会の動画がアップロードされました!━━━━━━━━━━━━━━━━○●○●
1月25日に開催されたJGOS勉強会「高齢がん患者と認知症」の動画がアップロードされました。
認知症を有した高齢者に対するがん治療をケースを通して勉強する良い機会だと思います。
目玉企画として、東京都健康長寿医療センターの老年医学の先生にご講演いただたいております。
会員限定ページよりご覧ください。
○●○●━━━━━━━━━━━━━━━━
3. JGOS監修の教科書『老年腫瘍ハンドブック』が発売されます!
━━━━━━━━━━━━━━━━○●○●
日本老年腫瘍研究会(JGOS)が監修した教科書『老年腫瘍ハンドブック』が発売されます。
原著はメモリアル・スローン・ケタリングがんセンター(MSKCC)が作成した教科書です。
実践的な内容がコンパクトにまとまっており、診療の役に立つと考え、皆で翻訳しました。
是非、お手にとってご覧いただければと思います。
■発売日:2025年3月3日
■出版社:丸善出版
■ISBN/JAN:9784621310755
詳細は下記をご覧ください。
○●○●━━━━━━━━━━━━━━━━
4.注目の学会・研修会を紹介いたします!
━━━━━━━━━━━━━━━━○●○●
◆ 第22回日本臨床腫瘍学会学術集会で老年腫瘍関連のセッションがあります
○ SIOG/JSMO Joint Symposium:老年腫瘍学先進国から学ぶべきこと
3/6(木) 14:00-15:30
○ 合同シンポジウム 5:高齢がん患者へのアプローチの実際
3/7(金) 8:20-10:20
○ 都市 vs 地方、がん専門病院 vs 一般病院 : 高齢者がん診療のリアル比較 !
~地域の枠を超えて、高齢者への最適解を追求するためのアプローチとは ? ~
3/7(金) 15:00-16:30
◆ 第4回高齢がん患者の意思決定支援に関する研修会が開催されます
詳細は下記URLからチラシをダウンロードしてご確認ください。
日時:2025年6月7日(土)13:00~16:30(受付12:30)
会場:新潟ユニオンプラザ 中研修室
定員:70名※事前申込みが必要です
募集:4月4日(金)12:00締切りです。
下記からお申込みください
◆ 世界老年腫瘍学会(SIOG)の専門家育成コースが開催されます
毎年恒例のSIOG Advanced Courseがトレビソ(イタリア)で開催されます。
なかなか参加は難しいかもしれませんが、世界の老年腫瘍学者と知り合いになれるチャンスです。
日時:2025年6月25日~6月27日
会場:Università Cattolica del Sacro Cuore, Treviso, Italy
詳細は下記をご覧ください。
○●○●━━━━━━━━━━━━━━━━
5.注目の論文をご紹介いたします!
━━━━━━━━━━━━━━━━○●○●
【老年腫瘍学】
Lancet Oncol.に掲載された、高齢者に対する免疫チェックポイント阻害薬の毒性管理に関するSIOGのレビューです。
Management of immune checkpoint inhibitor-associated toxicities in older adults with cancer: recommendations from the International Society of Geriatric Oncology (SIOG)
雑誌名:Lancet Oncol. 2025 Feb;26(2):e90-e102.
PubMed:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39914430/
PMID: 39914430
DOI: 10.1016/S1470-2045(24)00404-2
URLをご案内します。
【泌尿器科学】
Frailty and Renal Cell Carcinoma: Integration of Comprehensive Geriatric Assessment into Shared Decision-making
Frailを伴う高齢腎細胞癌患者の治療指針に関する論文です。
欧州泌尿器科学会(EAU)のYoung Academic Urologist (YAU) Renal Cancer Working Groupが高齢腎細胞癌患者における高齢者機能評価に関する論文レビューを行い、それを踏まえた上でFrailを伴う腎細胞癌患者に対する治療指針のフローチャートを提言しています。
雑誌名:Eur Urol Oncol. 2025 Feb;8(1):190-200.
PubMed:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39306584/
PMID: 39306584.
DOI: 10.1016/j.euo.2024.09.001.
URLをご案内します。
【老年医学】
Information technology-supported integrated health service for older adults in long-term care settings.
情報技術の活用が、長期療養型病院に入院していたり施設入所している高齢者の管理に有用かどうかを検証したクラスターランダム化比較試験です。
糖尿病の管理を改善させること、潜在的に不適切な薬物(potentially inappropreate medications: PIM)の使用を減らすことが示されました。
心不全の管理に関する有用性は症例数が不足していたため検証できませんでした。
在宅の高齢者への外挿はできませんが、今後はこうしたIT、ICT、ウェアラブルデバイスの活用等に関する論文が急増していくと予想されます。
雑誌名:BMC Med. 2024 May 29;22(1):212.
PubMed:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38807210/
PMID: 38807210
DOI: 10.1186/s12916-024-03427-7
URLをご案内します。
【老年腫瘍学】
Effect of comprehensive geriatric assessment on hospitalizations in older adults with frailty initiating curatively intended oncologic treatment: The PROGNOSIS-RCT study.
6ヶ月以内の計画外入院をprimary endpointとして設定しCGAの有用性を検証した初めてのRCTです。
対象は70歳以上、G8が14点以下の固形がん患者で、curerative stttingにある患者を対象としています。結果はnegative studyとなりました。
CGAはランダム化から30日以内に行われていますが、治療開始から中央値で18日経過していました(参加に同意してくれる人が非常に少なかったため、治療開始までに登録されていればよい、と条件を緩和してしまった)。また、CGAの結果から推奨される介入の実施が義務ではなかったことも、その効果を小さくしてしまった可能性があります。
雑誌名:J Geriatr Oncol. 2024 Sep;15(7):101821.
PubMed:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39034167/
PMID: 39034167
DOI: 10.1016/j.jgo.2024.101821
URLをご案内します。
【老年内科】
Lower Incidence of Dementia Following Cancer Diagnoses: Evidence from a Large Cohort and Mendelian Randomization Study
がんが認知症の発症リスクを抑える可能性があるかということを示した研究です。
もちろん競合リスクを調整した上での解析ですので、この分野は認知症の新薬とも関連し新薬開発がすすむきっかけになるかもしれません。
雑誌名:J Prev Alz Dis 2024;5(11):1397-1405.
PubMed:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39350386/
PMID: 39350386
DOI: 10.14283/jpad.2024.135
URLをご案内します。
【老年腫瘍全般】
Frailism(脆弱性を持つ患者に対する偏見)に関するレビューです。
昨今、暦年齢だけで治療を弱めるような行為(Agesm: 年齢差別)は少なくなってきたように思いますが、今度は、「見た目が脆弱そうだから」というだけでで治療を弱めるような行為(Frailism)があるよ、という論文です。正直、言葉ばかりが増えている気もしますが、Lancet系の雑誌に載っているくらいなので押さえておくべき概念なのかもしれないと思います。
雑誌名:Lancet Healthy Longev. 2025 Jan;6(1)
PubMed:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39805299/
PMID: 39805299
DOI: 10.1016/j.lanhl.2024.100651
URLをご案内します。